Leokanblog|リョーカンブログ
【きれぎれ万葉余談】
『Marematic Vision』という屋号について話してみよう。
とは言ってもVisionはヴィジョンなので前半部分の【Marematic】について。
話が長くなる、、が今回はなるべく超絶簡潔にいこう。
まず【Marematic】というのは造語です。
由来を遡っていくと、1929年(昭和4年)民俗学者の折口信夫が「まれびと」という概念を発明。
wikipediaにはこう書いてある。
「まれびと、マレビト(稀人・客人)は、時を定めて他界から来訪する霊的もしくは神の本質的存在を定義する 折口学の用語。」
今は昔の若かりし頃、そんな民俗学や文化人類学に関する本を読み漁りながらサンプリングしてビートを作っていた。そんな風に曲を作ってた人はわかると思うけど、いや、作ったことなくてもわかるけど、ビビッと来たとことかピンときたところ、あっ!ここだ!と思ったところをサンプリングしてループしてビートを構築するわけです。(バロウズのカットアップみたいな手法でやらない限り)
少なくとも自分はそうやって作ってて、ある時そのビビッと来た瞬間「マレビートやな!」とおもた訳です。
異界からマレビトが来訪するかの如くレコードから稀に「ここやで、ピッカーン!」とビート(になるカケラ)がやってくるから。その時「マレビート」という言葉が誕生しまして。
こうテキストにするとなんかすんませんという心持ちになってしまうが、だから稀なんで「rare」とか「rare groove」と近いと言えば近いけど自分の中では少し違って、例えばJohn LennonとかBob Marleyみたいな誰もが知るアーティストの曲でもビビッと来た部分をサンプリングして作れば有名無名関係なくマレビートだったのです。サンプリングした後どう料理するかも重要ですがそこもマレビートです。要は自分がこれだ!と思えばマレビートだったのです。誰でもマレビート。
ちなみに今これを書いててかすかに前世の記憶が蘇ってきたが、John Lennonの「Mother~!」って声とQueenの「Mama~!」って声とBob Marleyの何だったか忘れたけど何かをサンプリングしてそれらを掛け合わせて曲を作ろうとしたけど、そのためだけにレコードを買う金はないなと諦めた事がある。そんな場面がフラッシュバックした。
(あととんでもないメカ音痴のADHD+αだったので実際はそんなにいっぱい曲は作ってないし、全然稚拙だった。ただし自分の作った曲は好きだった。なぜならばマレビートだから。)
そしてそこから「稀間」という超越時空瞬間名が浮かんで「Marematic」という稀美ができた。
そう『Marematic Vision』(超省略)
そんな流れなんで意味なんかないのだが意味は稀に見る愉しい瞬間ということで。(適当な余談です。)
あとあれだ。「Marematic」って言葉はNasのalbum「Illmatic」にも掛けてる。
のだった。
稀間的な、あまりに稀間的な話を最後まで読んでしまった稀なあなた
Thank you 4 your mind!
ありがとう◎